すごくキレイで楽しい本です。 写真も上手ですし、生き物への愛情をとても感じます。虫を追いかけて、コスタリカ大学に学ぶなんて、羨ましいです。カリブーを追って、アラスカ大学に入った星野道夫さんと同じです。ハーバートやオックスフォードはエライと思いますが、全然羨ましくありません。
私は、右目は全く見えないし、左目も0.1を切ります。でも(だからかも)、見ることが大好きです。深川下町育ちなので、虫と言っても、珍しい種類はいませんでした。最初のヨーロッパはイギリスでした。ホームズのベーカー街に泊って、ロンドン動物園に通いました。第一の目的は、葉切りアリでした。
大きな温室の中で、葉っぱを掲げて行列していました。本当に、おとぎの国の小人さんみたいでした。コスタリカの森の中で、行列を見付けて、一日しゃがんでいました。コスタリカは、小さな日本の3分の1もないでしょう。でも、虫だけでなく生き物の天国です。北と南の大陸を繋ぐ細い回廊なので、種類が豊富です。東にカリブ海、西に太平洋。そして中央は案外高度がある雲霧林。その頃は、鳥見が目的でした。日本は、渡り鳥も多いので、550種以上記録されていますが、コスタリカは、1000種近いのです。
主に鳥を追いかけて、コスタリカに4~5回行っています。目玉は、やはりケッツアールです。♂の長い尾を優雅にたなびかせます。
仲間のトロゴンも、木陰で出会うと息を呑みます。 マイコ鳥の踊りは、可愛いし独特です。 ハチドリは、ブンブン飛び回っています。 意外に、識別が難しいです。それぞれ特徴があるのですが、素早いのと、羽の色が光の加減で変わるのです。 ベルトリは、名前の通りのベル似た声で捜します。高い木のてっぺんで、不思議な髯に垂らしています。大きなコンゴウインコの群れは、大迫力です。 燕尾トビの上空を横切るのを、口を開けて見とれます。フロリダでは、メチャ遠かったピンクのヘラサギも、干潟の木立で営巣しています。 その傍らに、グンカンドリが真っ赤な喉を膨らませています。鳥屋さんには天国です。でも、虫屋さんにとっても、パラダイスなんですね。わたしも、生物研究所のあるラッセルバで、モルフォ蝶を追いました。イヤァー、速い!青く光りながら川沿いに飛びます。でも、停まると、ジャノメ蝶と変わりません。でも、やはり嬉しかったですよ。
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