千葉の市川に、東山魁夷記念館を初めて行きました。東山魁夷先生宅にお伺したのは、もう30年以上前です。市川の高級住宅地区だと思っていたところ、全く閑散とした場所でした。市川駅よりも、京成中山駅が最寄り駅で、それも大分奥まっていました。お住まい自体も、大家の先生宅とは思えない慎ましいお住まいに驚きました。ここに40年以上お住まいになり、終のお家となりました。
私は、そのお住まいを改築して美術館にしたのだと、ばかり思っていました。北欧風の清々しい佇まいです。仰ぎ見ると、風見鶏ではなく、白馬が青空に浮かんでいました。なにか、ジーンと来てしまいました。
今回は、平山郁夫先生とのコラボなのも興味深かったので、参りました。思った以上の来館者です。やはり、中年の御夫婦連れが多かったです。お二人先生の求道者的な画業に共感してでしょう。 係りの人たちも穏やかで、こぢんまりした親しみを覚える美術館です。これで、近くに美味しいレストランを見付けられたら、又、来たいです。
「白樺が、なかなか根付かなく、育たない。」とおっしゃっていらしたお庭にしては、美術館のカイイの森は、小さいし白樺も小っこいです。
帰ろうとして、気が付きました。道の向こうに、古びた木造の二階屋に見覚えがあります。
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