葛西四雄 略歴
葛西四雄 略歴
1925年 青森県南津軽に生まれる。
1957年 示現会展初入選。
1962年 日展初入選。
1971年 日展、特選。
1985年 日展、会員に推挙される。
1990年 肝不全にて没。64才。
葛西四雄を想う
東北の人は、本当に東北その物であると感が、とても強いです。
棟方志功・宮沢賢治などは、東北に生まれていなければ、全く違う個性と人生だったでしょう。
葛西四雄も青森に生まれを、その作品が強烈に表しています。
下北半島・津軽半島の風に荒れ狂う海峡。冬の日本海の深く暗い空と海。
その海辺にへばりつく小屋には、漁夫たちの営みがあります。
葛西四雄の厳しい作品の大半に、自然に耐える人間の存在を暗示しています。
それを意識しなくても、知らず知らずに彼の作品に共感を覚えるのです。
(数度、下北を一周したことがあります。大間崎灯台に鳥の先輩がいました。
渡りの鳥が、灯台の明りに惹かれて衝突して、朝には多くの命の後を見ます。
明りを消す訳にもいかず、一羽一羽検体して岬の地に帰します。
秋の終りに、最北のニホンザルを見に船に乗りました。
丁度、中間で横風に変わりました。船長が、「もどる!」と、一言。
船員が、「回す時、あぶない。」と、船底に下りていきました。
覗くと、流れこむ海水の上に、救命衣を並べています。
彼女と船縁に出て、お互いのベルトを繋ぎました。
グーと暗緑の海面が目の前に迫り、揺り戻すと、飛沫を透かして岩壁が遠く見えます。
港によろけながら下りると、脇を船長がニヤっと笑って、スタスタ通りました。)
油彩作品
ばら 油彩6号 額寸59x51 |
漁家 油彩SM 額寸31x37.5 |
赤い屋根の教会 油彩SM 額寸41.5x34.5 |
風の強い日 油彩10号 額寸70x77.5 |
北の海 油彩4号 額寸41.5x51 |
北の海 油彩SM 額寸30x37 |
北の漁村 油彩8号 額寸60x67.5 |
北の漁村 油彩SM 額寸35x42.5 |
北の浜 油彩SM 額寸30.5x37.5 |
ばら |
北の海 |
北の海 |
北の漁小屋 |
北の漁村 |
北の浜 |
赤い旗 |
雪の浜辺 |
北の漁村 |
北の浜辺 |